Windows XP自体は既にかなり解析されており、実力のある組織なら単発のセキュリティパッチを出せないことはないと思いますが、永続的なサポートについては眉唾と考えたほうがよいでしょう。
国内でも以下の様な企業が現れました。こちらはXPサポート終了後、3年程のサポートを行うようです。
この件に触れたのは、今後この手の話が増えてくる可能性がある為です。非現実的な謳い文句をぶら下げて、コソコソと動きまわる輩(自称コンサルタントの類)が出てくる気がしています。変な売り込みには気をつけましょう。
で、前記事からの続きになりますが、根本的な対策は
「5年に1度は環境を見直す」習慣をつけること
です。この界隈は変化の速度が早く、5年先の最も有効な手段を想定するのが極めて困難な為です。Windows以外のOSでも、比較的サポート期間の長いLinux(Ubuntu LTS, Cent OS)で5年、打ち切り時期こそ明言されていませんが、Mac OSは事実上2年程度のサポート期間となっております。どのOSを使用しても、ハードウェアが壊れるまで永遠に使い続けられる訳ではありません。
また、5年も経てば、OSベンダーの事業環境も大きく変化しており、サポート方針に変更がないとは限りません。今から5年前の2008年といえば、Softbankが国内でiPhoneを販売開始した時期であり、Android端末に至ってはまだ国内販売は開始されていませんでした。この事ひとつからも、2013年現在とは状況がまったく異なることがわかると思います。
5年に1度くらいは自組織の環境を見直し、PC等の備品購入時に「今後、どうしようか?」と考えてみましょう。なお、今から5年後の2018年は、Windows Vistaのサポートが終了済、Windows 7のサポート終了期限が迫ってきている時期です。
2013年時点での主なWindows
OS | サポート終了時期 |
Windows Vista | 2017年4月11日 |
Windows 7 | 2020年1月14日 |
Windows 8 | 2023年1月10日 |
今頃、日本の少なくない場所で、こういった感じの提案書や稟議書が少なからず生産されているんだろうなぁ。